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非難や間違いを指摘ばかりするブログは負しか生み出さない - D. カーネギー『人を動かす』感想

人を動かす 文庫版

人を動かす 文庫版

デール・カーネギー『人を動かす』を読みました。

1936年に書かれた本にも関わらず、今も広く読まれている自己啓発書の名著です。

www.cpi.ad.jp

この本を知ったのは『沈黙のWebマーケティング』の中で度々紹介されていたのを見て、「人を惹きつけるブログの書き方が学べるかな?」と思って手に取った次第です。実際にはKindleでダウンロードしましたがね。

その内容は実際の社会の中でも役立つ考え方が書かれていました。そしてブログの書き方にも通じるものがありました。

僕が特に印象的だった内容についてまとめておきます。

人を非難すると自分に跳ね返ってくる

『人を動かす』と読んで痛感したのは、人を非難することがいかに愚かであるかということです。

インターネット、特にSNSやブログの普及によって誰でも自由に意見を発信できる世の中になりました。

でもその意見の中には特定の人物や組織に対する非難や間違いを指摘するような内容も多いです。

確かに、ついつい「◯◯は間違っている」と言ってしまいたくなります。でもそうやって、ただ直球に反対意見を言うのは実はとても簡単で稚拙な行為であり、一方で自分が偉くなったと思いこんでしまう罠でもあります。

そうやって人をやっつけて相手は改心するでしょうか。ほとんど場合、相手は逆に恨んできます。もしも世界中の人から恨まれたければ非難をし続けるといいでしょう。

炎上マーケティングという手法がありますが、これで得られるのは一時の注目と広告収入ぐらいです。それと引き換えに発信者は世間から恨まれ、そこからは何も価値が生まれません。

ブログやSNSが生み出す本当の価値とは、読んだ人が嬉しく感じたり学びを得られることだと僕は思います。そのためには知識や知恵の共有や、芸術やエンターテイメントの提供が多くの人にできることだと思います。

他人の間違いを改めさせるのは難しい

時には本当の老婆心で間違いを改めさせたいと思うことがあるでしょう。でもそれは非常に難しいことです。

たとえ刑務所に入れられた凶悪な犯罪者がいて、刑を執行される時になったとしても自身の行いが間違っていたとは悔い改めません。自分の行為が間違っているとわかっているなら最初からやっていませんよね。

もしも相手の間違いを指摘する場合は、論理が通じるとは思ってはいけません。相手は感情の動物であり、しかも偏見に満ちて自尊心や虚栄心によって行動するのです。

そんなことより、他人の欠点を直すよりも自分の欠点を直す方が遥かに簡単で優先的ではありませんか?

議論をした時点で敗北する

議論に勝つ方法はただ1つ、議論を避けることです。

議論はほとんど例外なく、双方に「自説が正しい」と確信させて終わってしまいます。つまり議論に負けてもその人の意見は変わらないのです。

これは討論番組を見ていても思いますよね。言い負かされた人が意見を翻した様子はほとんど見られません。

僕自身もそういう経験はありますからね。自分の意見を痛烈に批判されて何も言い返せなかったとしても、やはり自分の意見は間違っていないと信じ続けますから。

議論というのは相手を論破して意見を覆すためのものではなく、様々な考え方を見える形で集合させるためのツールなのではないでしょうか。

では相手の考えを改めさせるには?

「では、君にその理由を説明しましょう」

という前置きはNGです。これは言い換えると「私は君より頭が良い。よく言い聞かせて君の考えを変えてやろう」と言っているのと同じです。

これは挑戦です。そうすると相手は反発するばかりで頑なに考えを変えません。

相手に思い出させるor気づかせる

アレクサンダー・ポープはこう言いました。

「教えないふりをして相手に教え、相手が知らないことは、忘れているのだと言ってやる」

ガリレオはこう言いました。

「人に物を教えることはできない。自ら気づく手助けができるだけだ」

つまり教えるのではなく、相手に気づかせるのです。人から押しつけられた意見よりも、自分で思いついた意見の方を大切にしますから。

自分は最弱であることを自覚する

チェスターフィルード卿はこう言いました。

「できれば、人より賢くなりなさい。しかし、それを、人に知らせてはいけない」

ソクラテスは弟子たちに、こう教えました。

「私の知っていることは一つだけだ――自分が何も知っていないということ」

著者は自身がソクラテスより賢いはずがないから、他人の間違いを指摘するような真似は一切しないことに決めたそうです。

言わずもがな、僕もソクラテスやカーネギー氏より賢いはずがないので、他人の間違いを指摘する資格なんてありません。

自分は最弱であると言い聞かせて、一切おごらずに謙虚な気持ちでいようと思いました。

そして自身の誤りは素直に認めることが大事です。これも自分が最弱であると思っている方が、気が楽だと思います。

学生・新社会人・管理職まですべての人が読むべき本

今回の感想文はブロガー目線で書きましたが、これは社会に生きるすべての人が読むべき本だと思いました。

世界中すべての人がこの本を読んで実践すれば、もう少し生きやすい世の中になるのではないでしょうか。

紹介している文庫版は、時代に合わない部分はカットされるなどオリジナルとは内容が変わっているようですが、それでも得られる知識は十分あります。

お値段も安いですしね。Kindleでも販売しているので、スマホを持っている人なら誰でも読めますよ!

人を動かす 文庫版

人を動かす 文庫版