
改訂新版JavaScript本格入門 ~モダンスタイルによる基礎から現場での応用まで
- 作者: 山田祥寛
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2016/09/30
- メディア: 大型本
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プログラミングの基礎でも超重要なのは変数だと思います。変数を使いこなすことが最初の一歩のように感じます、なんとなく。
『改訂新版JavaScript本格入門』を参考に、JavaScriptにおける変数・定数宣言の方法や、データ型の取り扱いについて学びましょう。
※前回はこちら
変数宣言
var msg; var x, y; var z = 10; let a
変数宣言はvarを使って行います。,(カンマ)で区切って1行にまとめることもできますし、宣言と同時に値を入れることも可能です。
letを使って変数宣言を行うことも可能ですが、letは同名の変数の宣言を許可しないという特性があります。
スコープとやらを理解すれば使い方がわかるようですが、ES2015を利用できる環境ではlet命令を優先して利用するのがおすすめだそうです。
命名規則
- 1文字目は英字、_(アンダースコア)、$(ドル記号)のいずれか(数字はダメ)
- 2文字目以降は1文字目で使える文字、数字のいずれか
- 大文字・小文字は区別される
- 予約語(JavaScriptで意味を持つ単語)でないこと
統一した記法
記法 | 概要 | 例 | 使い分け |
---|---|---|---|
camelCase記法 | 先頭単語の頭文字は小文字、それ以降の単語の頭文字は大文字 | lastName | 変数/関数名 |
Pascal記法 | すべての単語の頭文字は小文字 | LastName | 定数名 |
アンダースコア記法 | 単語同志を「_」で連結 | last_name | クラス名 |
定数宣言
変数はスクリプトの途中で中身を入れ替えてもOKです。
逆に入れ物と中身がワンセットのものを定数と言います。宣言する時はconstを使います。
const TAX = 1.08; var price = 100; concole.log(price * TAX);
これはpriceという変数にTAXという定数をかけるコードです。
priceは値段、TAXは消費税ですね。もし式をprice * 1.08にすると、この1.08は一体何を意味しているのかわかりません。
ただの数値は謎の値と考えるべきです。このような値をマジックナンバーと呼びます。
消費税は今後増えたり減ったりするかもしれませんから、その時にいたるところにある1.08を直していては面倒ですし、修正漏れやバグの原因にもなります。
こういう場合に定数を使って記述します。
データ型
JavaScriptはデータ型を厳密に指定しなくてもいい言語です。例えば最初は文字列を格納しておいた変数に数値を格納してもOKです。
一応念頭に置いておくべき主なデータ型は以下の通り。
分類 | データ型 |
---|---|
基本型 | 数値型(number) |
文字列型(string) | |
真偽型(boolean) | |
シンボル型(symbol) | |
特殊型(null / undefined) | |
参照型 | 配列(array) |
オブジェクト(object) | |
関数(function) |
基本型の変数には値そのものが直接格納されるのに対し、参照型はその参照値(値を実際に格納しているメモリ上のアドレス)を格納します。

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