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キタサンブラックのラストランを終えて功績を振り返る

今日行われた有馬記念でキタサンブラックは引退となりました。

競馬界で話題の馬は毎年出てきますが、これほど世間を賑わせた馬はディープインパクト以来だと思います。

キタサンブラックは僕にとっても思い出深い馬でした。功績を振り返りましょう。

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騎手の変遷

今やキタサンブラックの主戦騎手といえば武豊なのですが、武豊がキタサンブラックに初騎乗したのは4歳の年からで、実はいろんな騎手が乗ってきているのですね。

新馬戦で初騎乗したのは後藤浩輝騎手です。現在の先行逃げ切りスタイルとは異なる、後方からの差し切りで初勝利をもたらしました。

このわずか1ヶ月後後藤浩輝騎手は他界してしまうのですが、キタサンブラックがここまで出世するまでの最初の一歩は彼によるものでした。

浜中俊騎手が一度騎乗していますが、主戦は北村宏司騎手が務めました。そしてクラシック菊花賞で初G1勝利。今やキタサンブラックは武豊のお手馬になっちゃいましたが、北村宏司騎手はどういう心境なのでしょう。

3歳で挑んだ有馬記念は横山典弘騎手が騎乗し3着。そして2016年の産経大阪杯(G2)から武豊騎手が主戦を務めるようになりました。ここからキタサンブラックの知名度がグンッと上がったんですよね。

キタサンブラックが愛されたのは特別だった

キタサンブラックは強い馬ですが、これまでも強い馬はたくさんいました。

でもここまで世間を賑わせた馬はディープインパクト以来僕の記憶にはありません。モーリスやゴールドシップ、ジェンティルドンナ、オルフェーヴルも大活躍した競馬界の主役でしたが、ここまでテレビで取り上げられてはいなかった記憶しています。

また、凱旋門賞を走った次期現役最強馬候補のサトノダイヤモンドでさえも世間的な知名度ってそこまででしょうし、同期の最強馬ドゥラメンテが怪我で引退せずに大活躍してもここまで話題にならなかったと思います。

なぜキタサンブラックはここまで愛されたのか。まずはオーナーが日本人なら誰もが知っている北島三郎だったということ。そして主戦騎手が日本人なら誰もが知っている武豊だったということ。馬の強さ以上にこの2つの要素があったからこそ話題性が膨らんだのです。

特に武豊騎手はメディアへの露出も多いですし、カリスマ性がありますからね。北村宏司騎手には悪いですが、そのまま主戦で乗り続けていたらキタサンブラックは競馬界の中だけのヒーローになっていたのではないかと僕は考えます。

キタサンブラックの活躍

キタサンブラックが初G1制覇をした菊花賞。実はこの日、僕は京都競馬場へ足を運んでいました。

しかも自ら競馬場へ足を運んだのはこの日が初めてでした。僕がここまで競馬にのめり込むようになったのは、このキタサンブラックが勝った菊花賞が最初の日だったのです。

その時はキタサンブラックのオーナーが北島三郎だとは知りませんで、レース後の表彰式で登場して「まつり」を歌った時はびっくりしましたね。

そんなエピソードもあってキタサンブラックはとても特別に応援していた馬でした。まさか現役最強馬どころか史上最強馬とさえ言われるポジションまでのし上がるとは……。

実力が確信に変わったのは2016年の宝塚記念から?

僕は妄信的に応援していたので実力のことはあまり気にしていなかったのですが、競馬ファンから見れば2016年の天皇賞(春)までは疑心暗鬼だったと思います。

ダービーの14着以外はすべて3着以内。この安定感を信じていいのか、次のレースこそ凡走しないか。そんな不安がずっとありました。

ただ、宝塚記念はマリアライトが優勝、2着をドゥラメンテに譲りますが、ここでもきっちり3着を取り、キタサンブラックの実力が確信に変わった人が多いと思います。

それが証拠に、2016年の宝塚記念まで一度も1番人気になったことがないんですよね。

2016年のジャパンカップで現役最強馬と認められる

現役最強馬と呼ばれ始めたのは2016年のジャパンカップの頃からじゃないでしょうか。

あのレースはかなり強かったですよね。誰も手も足も出せなかった完璧なレースでした。

今でもキタサンブラックが取り上げられる時ってジャパンカップのシーンが多いですよね。ウィニングランの武豊騎手がかっこいいのと、府中で北島三郎の「まつり」が響いたからだと思いますが。

サトノダイヤモンドとの死闘

2016年の有馬記念は菊花賞馬の後輩でもあるサトノダイヤモンドが参戦。

サトノダイヤモンドに最後の最後で差し切られ2着に敗れてしまいました。強い負け方だったとはいえ、とても悔しい終わり方でした。

その雪辱を晴らすかのように今年の天皇賞(春)でサトノダイヤモンドに完勝。しかもディープインパクトのレコードを更新するという怪物っぷりを見せてくれました。

宝塚記念の屈辱と天皇賞(秋)の大復活

今年からG1昇格した大阪杯を完璧な走りで勝利し、天皇賞(春)を連覇、残す宝塚記念を勝てば春古馬三冠をいきなり達成してしまうという状況になりました。

そして夏が明けたら海外へ……。しかし宝塚記念はサトノクラウンの9着と惨敗。海外挑戦は中止し年内の引退が決まりました。

衰えたとかそんなのではなく、タフな競馬をしてきたから疲労が溜まっていたと想像します。天皇賞(春)は3200mで、しかもメンバーも強力でしたから。これをレコード勝ちして疲れないわけがないんです。

ただ、年内引退は仕方ないと思います。6歳になって若い馬たちと張り合う力を維持できるかはわかりませんし、種牡馬としての役目もあります。メジロマックイーンが達成できなかった天皇賞(春)3連覇に挑戦はしてほしかったですが。

不安を残しつつ挑んだ天皇賞(秋)。台風という最悪のコンディションで行われたレースでした。ゲートにぶつかり出遅れ「やっぱりダメかも……」と思ったところを、武豊騎手が最内をついて復活の優勝。宝塚記念で敗れたサトノクラウンにリベンジしました。

ライバルとの戦いが魅力

キタサンブラックの出るレースには強敵が現れます。特にサトノ軍団が多いですね。

そんなライバルに一度は屈するも、次のレースでリベンジを果たすというのがキタサンブラックの魅力だと思います。

ジャパンカップではシュヴァルグランに敗れました。さぁ、引退レースの有馬記念でそのリベンジを果たせるか否か……?

有終の美を飾った有馬記念

ラストランとなった有馬記念。

枠番抽選では武豊騎手の幸運で2年連続1枠。先行馬のキタサンブラックにとって絶好の枠番です。

スタートダッシュに成功して先頭へ。シャケトラがマークしますが、1000mを61.6秒という完璧なペースでした。

4コーナーも先頭で駆け抜け、2着争いのクイーズリングとシュヴァルグランから余裕のリードでゴールイン。見事有終の美を飾りました。

やはりシュヴァルグランにリベンジを果たしてくれましたね。これでG1勝利数は最多タイの7勝、獲得賞金もテイエムオペラオーを抜いて史上最多記録を更新する歴史的名馬となりました。

それにしてもラジオNIKKEIの小林雅巳アナが実況のG1レースはキタサンブラックの勝率100%とひそかな話題になっていましたが、今回の有馬記念もその通りでしたね。例年の有馬記念は船山陽司アナなんですけど、キタサンブラックの引退レースに合わせてだったりして?

血統の常識を覆した名馬

キタサンブラックを語る上で欠かせないのが血統です。

キタサンブラックはブラックタイドとシュガーハートの間に生まれました。

ブラックタイドは日本の競馬のレベルを上げたサンデーサイレンスとウインドインハーヘアの間に生まれました。その翌年に同じ両親から生まれたのがあのディープインパクトです。

つまりキタサンブラックにとってディープインパクトは叔父です。そしてディープインパクトが父のサトノダイヤモンドは従弟というわけですね。

ただ、ブラックタイドは重賞勝利は1800mのスプリングS(G2)を1勝のみで、弟ほど活躍できませんでした。

一方の母シュガーハートの父はサクラバクシンオー。短距離界の史上最強馬です。

この2頭から3000mの菊花賞と3200mの天皇賞(春)連覇を達成する馬が生まれてくるとは誰も思わないでしょう。成績以上に血統の常識を覆した馬という評価ができますね。

そして、みんなの愛馬となった。

JRAポスター ヒーロー列伝コレクション

ヒーロー列伝のポスターでは「そして、みんなの愛馬となった。」というキャッチが付けられています。

ホースマンからもファンからも愛された馬だったと思います。

現役を引退しても種牡馬としてキタサンブラックは競争し続けます。マイルを走る馬やダートを走る馬が出てくるとますますおもしろいですね。

キタサンブラック、ひとまずはお疲れ様でした。