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7種の接続詞で文章の構造を明らかにしよう - 清水義範『大人のための文章教室』まとめ

大人のための文章教室 (講談社現代新書)

大人のための文章教室 (講談社現代新書)

清水義範さんの『大人のための文章教室』を読みました。

これまでいろいろ文章術の本を読んできましたが、接続詞についてまとめてくれている本を探しているとこの本に行き着きました。

その他にも漢字の使い方や、句読点の打ち方、文体に関することなど、文章の基本的な考え方を学べる本でした。

書き方の基本

漢字の使いすぎはよくない

現代は手紙から論文までキーボードをタイプして入力します。手書きに対するワープロです。

手書きと比較して、ワープロを使うと文章が変わってしまいます。その最もわかりやすい原因が漢字の使いすぎです。

ワープロは変換キーを押すだけでひらがなが漢字になります。ついつい全部漢字にしてしまいがちです。

酷い・戦く・凄まじい・物凄い

このような言葉はひらがなで書く方がわかりやすいです。時には変換せずにひらがなで書くことも心がける方がいいでしょう。

常用漢字で手書きでも書ける漢字であれば変換して大丈夫でしょうが、自分で書けないような漢字は使わない方が良さそうですね。

接続詞で話を展開する

接続詞はその人の論の構造を作っています。話の進め方や論理展開によって使う接続詞が決まってきます。

単なる文章のつなぎ役ではなく、接続詞があるから文章は展開できて繋がっていきます。論理構造を決定するのは接続詞なのです。

最近書店でも接続詞に関する本が目立ってきている気がします。接続詞だけを並べてみても、どのように話が展開されていくかがわかりますもんね。接続詞はとても重要です。

接続詞7分類

接続詞には大きく分けて7種あります。

  1. 前の事がらを原因・理由とする結果や結末が次にくる:だから・それで
  2. 前の事がらと反対のことが次にくる:しかし・だけど
  3. 前の事がらに付け加えたり、並存する事がらをあげる:そして・また
  4. 前の事がらを、言葉を変えて説明する:つまり・たとえば
  5. 前の事がらに関する理由などの説明を補う:なぜなら・ただし
  6. 前の事がらとあとの事がらと、どちらかを選ぶ:または・それとも
  7. 話題を変える:さて・ところで・では

他にもたくさん接続詞はあるのですが、これらを各文の頭に付けることで、その文章の内容を予測させることができます。

文章の長さ

決断や、最終決定、実際の行動などは短い文で力強く訴えるのがいいです。

そして、なぜそうなったのかの理由や経緯などは長い文で説明します。

そうすることでリズムが生まれます。逆にすべてを1つの文で長く説明してはリズムがありません。

短文と長文をリズムよく並べるということは、文を切ることを表す「。(句点)」がリズミカルに出てくるということです。

ちなみに小説などではセリフを表す「」の中や、注釈をあらわす()の中での文末の句点は省略します。

「です・ます」と「だ・である」体

文体には「です・ます」と「だ・である」体があります。1つの文書内ではどちらか1つの文体に統一するべきです。

「です・ます」体は礼儀正しくてソフトな言い方です。読者に直接語りかけるような文章の場合は、こちらを採用することが多いです。

対して「だ・である」体は、読者へ遠慮せずに事実を力強く言い切るものです。同意を得るというよりは、事実や書き手の主張をダイレクトにぶつけます。論説文、報告文、随想などに向いています。

ブログをやる場合は「です・ます」体が無難ですね。上記のような理由もありますが、「だ・である」体で書いた記事にコメントが書かれた場合、その返信を「だ・である」体で書いたら偉そうですし、「です・ます」体で書いたら文というよりもキャラの統一感がわからなくなります。

しゃべり言葉を挟む技

「です・ます」「だ・である」体のどちらかで統一するのが基本ですが、不意にしゃべり言葉を挟むというテクニックもあります。

「〜かしら」「しかしなあ」「そうそう」といった、会話の中で出てくるような言葉です。

これをちょこっと挟むだけで堅い雰囲気からくだけた感じになります。確かにポロッと本音が漏れたかのようにしゃべり言葉が入ると何だか安心感というか、ほっこりしますよね。

ただし、使いすぎると読みにくい文章になるので注意です。隠し味的に入れるのがポイントのようですね。

良い企画書は企画の良さを知ることから

良い企画書を書くには文章力以前に、その企画が良さがちゃんとわかっていることが重要です。

逆に言えば「ここがいい」というポイントがない企画は、最初から企画書を書かないほうがいいです。

これはブログ記事にも同じことが言えますね。「大して良いサービスではなかったけど、せっかくお金を払ったんだし記事にするか」という動機ではあまり良い記事は書けないと思います。

紀行文の書き方

紀行文を書くという場合、多くの人がそれを書くための資料のような、旅行メモや旅日記を書いてしまっています。

海外旅行であれば、日本の空港へ行くところからスタートして、成田空港へ何時に着いて、搭乗手続きまでに時間があったから何をしたといった内容です。

そういうことは省略していいでしょう。その紀行文を読む人は行った先のことを知りたいのに、空港での出来事を読ませられても時間の無駄なのです。

まずその国で感じたことを書きます。旅先での人との出会いや、ちょっとしたトラブル、土地の人と心が触れあったような体験こそ書くべきです。それを読むのが紀行文の楽しみなのです。

ただ、最低限のことは調べてところどころにデータが捕捉されていると、その紀行文がパブリックなものに立ち上がってきます。そういった情報を欲しいという人もいますので、そこは押さえておきたいところです。

随筆の書き方

筆者はインターネットのホームページに随筆(エッセイ)を書いている人は意外と少ないと仰っています。

随筆は心に思い浮かぶことをそこはかとなく書けばOK。オチなんてなくてもいいのです。

確かに、ブログで紀行文やハウツーを書くなんかよりもずっと手軽でおもしろそうですね。それなりに人生に深みがある人が書かないとおもしろくなさそうですが。

随筆を書く時の注意点としては、

  1. 知識誇り・自画自賛な文章は書かない方がいい
  2. 自分の体験にもとづいて書くこと
  3. 1体験につき1話

ってところでしょうか。特に1番目の項目に付け加えるならば、「自分は普通の人間」というスタンスで書いた方が読みやすものが書け、「私たちの世代はそうではなかった」という表現はNGです。

書くためにはまず読むこと

文章を書くためにはまず読みましょう。読まないでうまく書きたいというのは甘い考えのようです。

これだけインターネットでブログ記事を大量に読める上に、電子書籍で家から1歩も出ずとも本を買って読める時代なのですから、読まない手はありませんね。

僕は常に「1冊以上読んでいる本がある」という生活を続けています。Kindleで買って隙間時間にちょこちょこ読んで、読了したらすぐに次に読む本を探すというサイクルです。

トイレに入った時間や、仕事の休憩時間、電車などでの移動時間にちょろっと読める本がないと少し落ち着かないレベルになってきました。本の虫というわけではありませんが、少しでも暇があればインプットをしたいという感じですね。

こうした生活が書く技術に繋がればいいなぁ。でもなかなか文章の玄人と呼ばれるには道が長そうです……。

大人のための文章教室 (講談社現代新書)

大人のための文章教室 (講談社現代新書)