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デジカメ(一眼レフ)初心者が最初に知りたい露出に関する専門用語

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今回はスナップ写真のボツ写真、というよりも、大昔に撮った写真です。

これは蛇口ですね。何の変哲もない蛇口ですが、今回お話する内容にちょっと関係するので選びました。たまにはこういうセレクションも良いかと。


高機能なデジカメ(特にデジタル一眼レフやミラーレス一眼)を買うと、撮影時の設定がいろいろとややこしくて、初心者の人は「???」とちんぷんかんぷんになりますよね。

最初はオートで撮るのもありですが、やはり撮りたい写真を撮るには設定をいじくりたい!

でもカメラに関する用語って結構説明不足なんですよね。絞りたらF値たら……。

そこで、僕なりに「これだけは知っておきたい!」という専門用語をまとめました。言い始めたらキリがないので、露出、すなわち光のコントロールに関する用語を5つまとめてみました。

露出

露出というのは、屋外でお肌を必要以上に見せて、人によっては快感を得られる……、という意味ではありませんよ?

デジカメにおける露出とは、撮像素子に光を当てることです。撮像素子とはフィルムカメラで言うところのフィルムに相当します。

と、いきなり難しい説明になっちゃいましたが、撮影の際には光の量という解釈でOKです。

カメラも人間の目も、モノを視覚で捉えるには光が必要です。真っ暗だと見えませんし、眩しすぎると真っ白になって見えません。程よい量の光が必要です。

この程よい量の光を適正露出と言います。カメラの設定は、適正露出を目指しつつ、いかに自分の理想とする表現ができるかのゲームだと思ってください。

光量が適正露出よりも足らない場合を露出アンダー、逆に適正露出よりも多過ぎる場合を露出オーバーと呼びます。基本的にオートで撮影すれば適正露出になりますが、意図的に露出を上下させる場合は露出補正で光の量をコントロールします。

水道の蛇口とコップの喩え

露出は撮影環境の明るさに対して、これから解説する、絞りとシャッター速度、そしてISO感度の設定バランスで決定します。

露出について解説する際によく使われる喩えとして、水道の蛇口とコップがあります。

水道を捻って、蛇口から出てくる水をコップで受け止めます。水の量は光の量と考えてください。ちょうどコップ1杯分の水を汲めたら適正露出、足りなければ露出アンダー、コップから溢れたら露出オーバーです。

参考図を用意しておりませんので、少しイメージしにくいかもしれませんが、なんとか理解頂ければ幸いです。

シャッター速度

シャッター速度とは、カメラのシャッターを開いてから閉じるまでの時間です。

よく撮影の表現で、「カシャッ」という擬音が使われますが、この「カ」でシャッターが開いて、「シャッ」でシャッターを閉じているのです。この「カ」と「シャッ」の間の時間をシャッター速度と言うのです。

シャッターを開いている間、カメラの撮像素子やフィルムに光を届け、写真を記録します。

水道で喩えるなら水を出している時間です。蛇口をひねってからすぐ止めちゃうとコップに十分な水は溜まりませんし、ずっと出し続けるとコップから水が溢れてしまいます。

シャッター速度が写真に与える影響

シャッター速度は高速のもので1/8000秒や1/4000秒という具合に設定ができます。

逆に1秒以上シャッターを開け続けることも可能です。

シャッター速度を速くすれば、ピタッと時間を止めたような写真が撮れます。ただし、光を取り入れる時間が短くなるため、露出アンダーになりがちです。

暗いシーンではシャッター速度を遅く設定すれば、十分な光量を取り入れることができます。しかし、シャッターを開いている間にカメラを持っている手が動いたり、写っているモノや人が動くとブレが発生します。いわゆる手ブレと被写体ブレですね。

意図せず発生したブレはだいたい失敗写真になるので、極力速いシャッター速度で撮ることが望ましいです。ただ、走り抜ける電車や、滝の流れを印象的に撮影するために、わざと遅いシャッター速度で撮るという手法もあります。その際は流し撮りを使ったり、三脚を使用するなどの工夫が必要です。

絞り

動物の眼には瞳孔があるのをご存知でしょうか。例えば、ネコの眼は昼間だと黒目が細くて小さいですが、夜になると真ん丸大きくなります。

瞳孔は光の入り口であり、その入り口の開いたり閉じたりして光の量をコントロールしています。明るいところではたくさん入れなくても十分なので瞳孔は小さくなり、暗いところではより多くの光を取り入れようと瞳孔が大きく開きます。

この瞳孔に相当するパーツがカメラのレンズにもあります。それが絞りです。何枚もの絞り羽根が組み合わさって、入り口を大きくしたり小さくしたりしています。

水道で喩えるならば、蛇口を開く量ですね。キュッキュッキュッと何回も回すと水がドバーっと出ますし、コップに水が一気に溜まります。逆にキュッと半回転程度だと水はチョロチョロとしか出ませんし、コップに貯溜めるには時間を要します。

F値

その絞りを開き具合を示したものがF値です。F値の数値を上げたり下げたりすることで、絞りを開いたり絞ったりするわけです。

F値は数字が小さければ小さいほど絞りを開いた状態で、数字が大きければ大きいほど絞った状態を表します。

言い換えれば、F値が小さければ小さいほど光量を稼げて明るく撮れるということになります。

デジタル一眼レフやミラーレス一眼の交換レンズには、レンズの商品名にF値の記載があります。

例えば、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRというであれば、f/3.5-5.6という部分が、F値に関する情報です。

f/3.5と表記されていれば、最も開放した時のF値が3.5という意味になります。

ただ、このレンズはf/3.5-5.6と書いてありますね。これは焦点距離(ズーム)によって開放F値が変わること示しています。

レンズの型番に18-55mmとあり、f/3.5-5.6はこれに対応しています。つまり、18mmの時の開放F値が3.6、55mmの時の開放F値が5.6という意味になります。

普通、ズームレンズはズームするとF値が暗くなってしまいます。ただ、世の中にはズームしても開放F値が変わらない大口径ズームレンズというものもあるのですが、設計が難しいため大きく重たくなり、値段も高くなります。

絞りが写真に与える影響

絞りを開くことで、短時間で取り込める光の量が増えるので、シャッター速度を速くすることができます。その代わり被写界深度が浅くなります。

この被写界深度というのはピントが当たる面の深さという意味で、言い換えれば、F値を小さくすると背景などピント面以外がボケやすくなります。

よくデジタル一眼レフやミラーレス一眼で、F値の小さい単焦点レンズを使って背景をボカしてみたいという人は多いかと思います。確かにこの表現方法は被写体を印象的に見せますし、すごくオシャレな感じがしますよね。

ただ、ボケやすくなるということは意図しないピンボケが発生しやくすなるということです。だから、ボケやすくなることは一口にメリットとは言わずに、絞りを開いた際の副作用だと思ってください。

一方で絞れば絞るほど被写界深度は深くなり、全体にピントがばっちり合った写真が撮れます。ピント合わせが不要な状態をパンフォーカスって言います。「写ルンです」はピント合わせ不要で、フィルムを巻いてシャッターを押すだけで撮れてましたが、これはキッチリ絞り込まれて被写界深度が深いからですね。

ただ、光の入り口を狭くするので、適正露出に達するまでに時間がかかるため、シャッター速度が遅くなります。

ちなみに、開放よりもある程度絞った方が写真の解像感が良くなるという効果もあるのですが、ある一定のラインを超えて絞り続けると逆に画質が落ちてしまうので、ちょいと注意です。レンズにもよりますが、だいたいF8ぐらいが1番レンズの能力を発揮できると言われています。

ISO感度

基本的には絞りとシャッター速度を調整して適正露出を目指すのですが、デジカメではISO感度も重要な要素です。

ISOは「アイエスオー」とか「イソ」と呼ばれるのが一般的ですね。僕は「アイエスオー」派です。

ISO感度は言い換えれば「光に対する感度」です。電気信号を増幅させて、少ない光でも適正露出に近づけることができます。

水道の喩えに当てはめるとすれば、コップの大きさに相当します。ISO感度の数値が高ければ高いほどコップは小さくなり、満杯になるのが速くなります。

ISO感度が写真に与える影響

ISO感度を上げることで、暗いシーンで絞りを開いたりシャッター速度を遅くしなくても、適正露出に近付けることができます。

ただし、高感度で撮った写真にはノイズが発生し、写真が全体的にザラザラとした質感になり、荒い画質になってしまいます。

最新のデジカメではノイズを抑える機能がありますが、それでも目立ってしまいますし、拡大すると顕著に表れますので、極力ISO値は小さめで撮りたいところです。

もちろん、逆に活かしてザラザラとした質感を1つの表現として使うのもありですけどね。個人的にはモノクロ写真をハイコントラスト且つ高感度で撮って、少し森山大道っぽく撮るというのも好きです。

フィルムカメラのISO感度

デジカメではISO感度を自由に変えられますが、フィルムカメラの場合は違います。

フィルムカメラは、フィルムごとにISO感度の規格が決められており、そのフィルムに応じてカメラ側で設定します。つまりフィルムを交換するまで、ISO感度は変更できません。

つまり、ISO感度が先に決まっている状態で、絞りやシャッター速度を変えて露出を調整していたのです。一方、デジタルは絞りとシャッター速度とISO感度の3つのバランスを考えつつ露出を調整するので、デジタルとフィルムではISO感度の扱い方が違うので注意です。

おわりに

図を1つも用意しないで解説したので少しわかりにくかったかもしれませんが、用語のおおまかな意味を伝えられたなら幸いです。

基本中の基本ですので、あらゆるデジカメ指南書に書かれていますし、いろんなサイトで説明がされているかと思います。この記事を入り口に、いろいろ勉強して頂ければ嬉しいですね。

まだまだ覚えることはありますが、まずは光をコントロールして、思い通りの写真を撮れるよう頑張ってください! 僕も頑張らないとな〜。